R4.6.25「お子さんの闘病を経験されたお母さんの声を聴く会」に共催・参加させていただきました。

お母さんの声を聴く会 研修会

小児慢性特定疾病を抱えるお子さんの闘病を経験されたお母さんの声を聴き、子どもたちやその家族のおかれている状況・背景について学ぶ会。

支援の可能性・必要性を考えたり、同じような背景がある方への理解を深めたりできるような会になればと、未来ISSEYでもグッドブラザーとして活躍してくれている香川大学医学部サークル「ひばり」主催で開催されました。

参加したのは12大学7学部学科30名(高校生1名)の学生さん達。

沢山の学生さんが興味をもって話を聞いてくれることに嬉しく思いました。

未来ISSEYも共催という形で、お母さんゲストをお招きしたり、母親の立場でお話させていただきました。

グループ分けをしてそれぞれのお母さんへの質問をしたり、話を聞いたり・・・
学生さんにとってもとっても有意義な時間になったようで素敵な感想もたくさんいただきました。

参加した学生さんの声

学生Aさん

実際の⽣の声を聞ける機会がなかったので⾮常にためになった。
“学⽣だから”とオブラートに包むのではなく、本当の⽣の声を聞かせていただいて⾃分を含め、医療者の⽢さに気付かされました。
ここで学んだことは医師になるにあたり必ず活かします。

学生Bさん

これまで、ボランティアの活動中に患者さんやご家族の皆さんとお話しすることはあっても、治療の⾟さやそれを⽀えるご家族のお気持ちを直接お聴きする機会はありませんでした。今回の会を通じて、お⺟様⽅がどれほどの思いで闘病⽣活を過ごして来られたかが切実に伝わってきて、ボランティアや医療に関わる者という以前に、⼈として必要なことを学ばせていただいたように感じました。私がどれだけ医学的知識を⾝につけても、医師になって沢⼭の患者さんを診察しても、患者さんやご家族にとって、病気になるのは「当たり前」ではない、本当に⾟く悲しい出来事なのだということは、絶対に忘れたくないです。

学生Cさん

私は⼩児病棟の家庭教師をするうえで、何が必要とされていているかといった当事者のニーズをあまり知らずに活動していました。今回のお話を聞いて、私のボランティア活動が善意の押し付けにならないよう、私たちボランティアメンバーもお⼦さんも双⽅が楽しみ時間を共有できるような団体を作っていこうと今⽇のお話を聞いて感じました。ありがとうございました。

学生Dさん

他学部の学⽣が同じ問題について考えることで、幅広い視点を知ることができた。そして、この問題は簡単に解決できるわけではありませんが、これからの医療を担っていく私たちが積極的に考え続けなければならないと思った。

学生Eさん

お⺟さんは気持ちが沈んでいることが多い、ということに配慮が及ばなかったと思う。どの場⾯でもポジティブな声かけが⼀番の⽀えというふうにおっしゃっていた。情報提供が医師や看護師だけでなくお⺟さんつながりから知ることも多い。⾏政的な制度を知っていなければそう⾔ったアドバイスはできないので、疾患のことはもちろん、⽣活の⾯も含めて勉強していきたい。

学生Fさん

私⾃⾝もとても勉強になりましたし、⾊々なことを考えさせられる時間でした。参加した学⽣にとっても⼤変貴重で今後、社会に出て医療や教育、その他の分野にそれぞれ進んでいく上で⼤きな意味のある経験になったのではないかと思います。
もっと多くの学⽣に、学⽣のうちにお⺟さん⽅の声を届けられたらお⼦さんとご家族をとりまく現状は少しは明るい未来を迎えられるのではないだろうか、いやそういう未来を⽬指したいなと思った会でした。

話をしたお母さんの声

お母さん達も話してみて改めて感じたことがあったようです。

話をした
お母さん

闘病生活・療養生活を振り返ったとき、何がどうなったか分からないまま、場所も心も閉じ込められた状況に置かれて極限状態だったことを自分自身も改めて整理する機会になりました。

子どもの大変さのことはよく聞かれたり話したりする機会がありましたが、自分のことを二の次にして生活している私たちの大変さに視点をおいて、しっかり聴いてもらえたことが嬉しかったです。

一般の人から見てどのお母さんも過酷とか辛さとかの一言でくくると同じかもしれませんが、その入院生活は本当に千差万別、それは出会った「人」との関わりで全く違います。その「人」とはお医者さん・看護師さんをはじめとする病院のスタッフさん、学校の先生、ソーシャルワーカーさん、サポート団体の皆さんなどなどです。

そこでかけられた言葉や態度が、子どもや私の心に良くも悪くも大きな影響をもたらしたことをお伝えしました。これから社会を支える皆さんがそこから何か確実なものを感じ取ってもらえたらいいなと。
今日の参加者の皆さんの真剣なお顔と質疑応答、すごく勇気づけられました。これから病気を抱える子どもたちとご家族の生活が少しずつ良い方に変わっていくんじゃないかと思えました。

でも私たちお母さんもまだまだ動きます。「こんな事聞いてくれる人がいたら」「こんなシステムがあったら」「こんなものがあったら」を、今日の皆さんと一緒に全国で実現していきたいです。

学生が主催となり、全国の学生が集まった今回の「お母さんの話を聴く会」。
医学部生だけでなく、教育学部、実際にボランティアとしてかかわっている学生と異分野交流が学生の中でできたことは今後の未来への大きな期待を感じました。

学生さん主催の今回のような会は是非とも来年、再来年と継続してほしいです(*^^*)

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